覚悟
「2人目妊活日記」シリーズVol.5
順調に着床まで進んだ私たち夫婦に試練が訪れました。
まさかの出血、そして、流産のときと似ているとの妻の言葉…
翌日、娘を保育園に預け、私は仕事へ、そして妻は病院へ。
妻からの電話
私は、何も考えず、いつもどおりに過ごすことにしました。
そして、私は幼少期からの経験により、どこかでいつも、別れはいつだれに訪れるかわからないと覚悟しています。
(この話はまた詳しく書きます)
なので、必要以上に不安にならない、慌てない。
妻にもそういう姿を見せて、家を出ました。
会社に着き、いつもどおりの業務を続ける私。
予定されていた会議を終え、ふとスマホを見ると妻からの着信が入っていました。
電話をかけ返します。
ガチャ。
妻「切迫流産だった。」
切迫流産…
胎児は成長しているが、流産しそうな状態。
まだ着床して数日、壁から剥がれ落ちそうな状態でした。
この時期の流産は、自然妊娠の場合、まだ妊娠にも気づいておらず、出血による流産も「生理かな」という程度で過ぎていってしまうようなことです。
続けて、
妻「このまま自然に任せておけばそのまま流れてしまう可能性が高いって。
流産を食い止めるなら、今すぐ入院して安静にしなきゃいけない。
それでも、どうなるかわかんないけどね。」
妻「あとね、ふたりいるみたい。」
双子は、妻がずっと欲しがっていました。
まさか、子どもを作ることさえ難しい私たちのところに来てくれるなんて思いもしませんでした。
しかし同時に、切迫流産、しかも食い止めるなら即入院、娘はどうしたらいいか、もし2度目の流産になったら妻は立ち直れるのか、双子な分余計にショックが大きいのではないか…
さらに、私たちは知っていました。
流産の原因の多くは、染色体異常です。
仮に生まれてきた場合、生存が難しくなるような何らかのハンデを負う可能性が高いと言えます。
つまり、染色体異常だった場合、流産を無理に食い止めて出産したとしても本人にとっても親にとっても幸せに暮らしていくには険しい道のりが待っています。
しかも2人です。
本当に、今まで感じたことのない、どう表現していいかわからない感情になりました。
決断
不思議とあまり悩む気持ちはありませんでした。
私「入院しよう。」
妻「ありがとう。
私もそうしたいと思ってた。」
お互いの一言ずつにすべてが詰まっていました。
妻は、自分の考えを持ちながら、私以上にどう表現したらいいかわからない感情を抱きながら、決断を私に委ねてくれました。
そして、私の言葉を待って、それに同意してくれました。
可能性は低いかもしれないし、解決しなければいけない問題もたくさんある、どんな未来が待っているかもわからない。
でも、私たちは、やれる限りのことはやると決めました。
その上でだめならしょうがない、その時はまた3人で仲良く暮らしながら前に進めばいいと思いました。
ただ、私たちの選択だけが、必ずしも正解とは限らないと思います。
私たちがそうしたというだけのことであって、同じような状況になったとき、それぞれのご夫婦によって答えは違っていいと思います。
大切なことは、結果はどうあれ自分たちの選択に誇りを持つことだと思います。
間違えたと思えばその時点で引き返したっていいと思います。
それも立派な選択です。
その後…
入院後のことは、また明日書きたいと思います。
入院中の父と娘の生活のドタバタは以下の記事から4回に渡って書いています。
ぜひこちらもご覧ください。