子どもに期待しない
娘の保育発表会
今、娘は2歳10ヶ月。
4年保育の3歳児クラスに通っています。
感染対策のため、時間短縮、少人数で保育発表会が行われました。
まずは園長先生のご挨拶。
「それぞれ得意不得意がありますし、多くの親御さんの前で普段と同じように表現できる子とそうでない子がいます。どうか温かく見守っていただき、うまく踊れたかどうかにかかわらず、おうちに帰ったらたくさん褒めてあげてください。」
同じ時間帯では12人の子どもたちが6人ずつに分かれて、それぞれ違う曲を踊りました。
保護者も12組で距離を取って見守ります。
うちの娘は前半の6人の1人。
12組の保護者の半分がビデオカメラやスマホを構えます(笑)
うちの娘は超マイペースで内弁慶なので、私たち夫婦の予想はこうでした。
- 音楽がかかっても1人だけ踊らずに堂々と立っている
- 周りの子たちが踊っているのを真顔でじっと眺める
- 帰り際に家族だけになった瞬間、「今日いっぱい踊ったね!」と記憶をすり替えて言ってくる
先ほどの園長先生のお言葉はうちの娘のことを言っていると思います(笑)
娘、親の予想を覆す
入場のときから私たちを見つけ手を振る娘。
調子がいい。
これは音楽と同時に固まるパターン。
しかし、なんと、
笑顔で軽快に踊る娘!!
どうした??
ときおり、横をチラチラ見て、覚えていない振り付けをごまかしながらではありましたが、予想外の出来事に親がビックリでした。
なにせ、運動会のかけっこではスタートからゴールまで堂々と歩いて得意気に最下位でフィニッシュした娘ですから(笑)
決められた退場のルートを守らず先生に引き戻されている娘を見ながら、ほのぼのとした気持ちになっていました。
そして急展開
めでたしめでたしという感じで後半組の発表を見ます。
私たち前半組の保護者は惰性で見ていますが、後半の6組の保護者からすればこれからが本番です。
先ほどと違う保護者たちが一斉にカメラを構えます。
後半は違う曲でした。
そして、幕が開いたとき、場は凍りつきます。
両脇の2人だけが明らかにポーズを取っていません。
1人はヘラヘラしていましたが、もう1人は顔を押さえてうつむいています。
前半組が終わってほのぼのとしていたお遊戯室には一気に緊張感が走りました。
これは曲が始まる前のポーズなのではないかという一縷の望みも虚しく、音楽が始まっても、そして終わっても2人は踊ることはありませんでした。
園長先生の最初の挨拶はこのことだったんだと私は気づきました。
きっと、これまでの様子や当日の雰囲気から、この2人は踊れない、特に、顔を押さえていた子がどうなるかということは園長先生には手に取るように分かっていたのでしょう。
1人の親として
これは本当に個人差があるでしょうし、その子の親が誰なのかすら私には分からないので、想像でしかありません。
しかし、なんとなくですが、顔を押さえてうつむいていた子は、普段から親のプレッシャーが大きいのではないかと勝手に思ってしまいました。
子どもからしたら、2~3歳にして初めての発表会です。
いくら練習したとはいえ、20人以上の大人がジロジロ見ている前で、笑顔で数分間踊るのはそんなに簡単なことではないと思います。
こんなとき、1人の子どもの親として、どうあるべきなのでしょうか?
私は正直、娘の踊りが上手でも下手でも、頑張っていても頑張っていなくても、どうでもいいと思います。
園長先生の言葉のとおりそれぞれ得意不得意があるし、なにより好き嫌いがあります。
人前で踊ることにワクワクする子もいれば、ドキドキする子もいるでしょうし、ただただイヤでしょうがない子もいるでしょう。
すべては個性で、そこには正否も優劣もないと思います。
仮に、それをムリヤリ成功させようとしたり、頑張らせようとしたりすると、それはプレッシャーとなり、顔を覆ってしまうのではないかと思ってしまいました。
違ったらごめんなさい。
私たち夫婦の考え方がすべてではないと思います。
しかし、私たちは、娘にまったく期待していませんでした。
ただその場を楽しんでくれればそれでいいと思っていました。
結果的に、娘は笑顔で踊り、家に帰ってからもずっと同じ踊りを繰り返していました。
この発表会をきっかけに踊りが好きになってもいいし、ならなくてもいいです。
お好きにどうぞという感じです。
冷たく聞こえるかもしれませんが、娘を愛しているこらこそ、親が正解やあるべき姿を決めてしまわずにただ見守ることが何よりも重要なんじゃないかと、今は感じています。
最後に…
実に95日ぶりの投稿です。
サボりにサボりまくっていました(笑)
またちょくちょく書きたいと思います。
読んでいただいた方に少しでもなにか感じてもらえると嬉しいです。