子の成長、親の成長
今朝の出来事
3歳の娘が、8か月の弟を泣かせました。
よくある光景だとは思いますが、親としてすごく発見のある朝になりました。
妻の膝に座っていた娘。
その近くでハイハイしながら近づき、娘のおもちゃで遊び出す息子。
すると娘は、息子を蹴ってしまいました。
何か気に入らないことがあったのでしょうが、これはいけません。
すかさず、妻が叱ります。
娘は甘えて妻にすり寄ります。
「本読んで。」
きっと、話をすり替えてしまいたかったんでしょう。
しかし、そこは妻も親として譲れません。
「あんなことしたらだめ。
ちゃんと謝るまで、お母さんは一緒に遊びません。」
娘は泣きながら何度か遊んでもらおうとチャレンジしますが、妻は聞く耳を持ちません。
娘も、もうすべてわかっているはずです。
- 自分のしたことは良くない
- 弟に謝らないといけない
- そうしないと、お母さんも取り合ってくれない
- でも謝りたくない
- 自分だけが悪いわけじゃない
そんな感じでしょうか。
両親の役割分担
こんなとき、もうひとりの親の出番です。
特に、我が家はそうです。
妻がガツンと叱り、私が冷静に話す。
普通、逆ですか!?(^-^;
泣き続ける娘を抱き抱えて隣の部屋へ連れて行きます。
まずは、ちゃんと会話をするために泣き止ませます。
「よしよし、大丈夫。
落ち着いてパパとお話ししよう。」
そして、なにも知らないフリをして聞いてみます。
「どうしたん?
なんでそんなに泣いてた?」
すると、娘は小さな声で、
「ママに怒られたくない」
私「そっか。そうやね。
怒られたくないよね。ママのこと大好きやもんね。
ママもパパもあなたのことが大好きよ。
じゃあ、ママは大好きなあなたをどうして怒ったんかな?」
娘「わからん」
私「難しいな。じゃあパパと一緒に考えよう。
じゃあまずは、ママが怒る前に何があったか教えてくれるか?」
娘「ママに抱っこしてほしかった。
パパは2人抱っこする。
ママは1人。」
これは通訳が要りますね。
私はよく、両腕で姉弟を抱っこして遊ぶことがありますが、妻の力では2人同時には抱っこできません。
娘はきっとそのことが言いたかったのでしょう。
私はてっきり、娘のおもちゃで息子が遊んでるのがイヤだったんだと思っていました。
聞いてみるものですね。
私「そっか。じゃあ、あのとき、ママにひとりで抱っこしてほしかったのに、弟が近づいてきて、邪魔されると思って、イヤやったんやね。」
娘「うん」
私「それでキックしてしまったってこと?」
娘「うん」
私「そっか、イヤやったのはよくわかったよ。
じゃあ、そんなときはどうしたらよさそう?」
娘「わからん」
私「わからんなあ。
じゃあ、こういうのはどう?
『抱っこは順番ね。
先にわたし、そのあと交代してあげる』
って言ってあげる。
それか、弟に先に譲ってあげて、あとからあなたがママに抱っこしてもらうのもいいよね。」
娘「わたしがママ。
弟はパパ。」
私「そっか!
そういうのもあるね。
あなたはママに抱っこしてもらって、弟はパパが抱っこすれば2人とも嬉しいね。
じゃあ、それ、ママと弟に言いに行こっか?」
娘「うん!」
私「よし、じゃあ、そのことと一緒に、もうひとつママと弟にお話ししてほしいこがある。
イヤやったのはよくわかったけど、キックしたのは良いこと?」
娘「ううん。」
私「そうやね。
痛いし、びっくりするよね。
じゃあ、ごめんねもできる?」
娘「うん。」
私「よし。
じゃあ、今からママと弟に、抱っこのお話とごめんねしに行こっか。」
娘「うん!」
そして娘は、
ドアを開け、妻と息子のいる部屋へ。
娘はまず息子に近づき、照れくさそうに大きな声で、
「ごめんね!」
そう言って、息子を抱き締めていました。
「かわいい(ノ≧▽≦)ノ」
と、言いたいところでしたが、親の務めを果たしてから、と自分に言い聞かせます(^_^;)
私「よく言えたね。
でも、もうひとつ言いたいことあったんじゃなかった?」
すると、娘は思い出したかのように、
「ママ、抱っこ、わたし。
弟はパパ。」
私が妻に通訳して、めでたしめでたし。
今日のことを振り返る
やっぱり、親が1人でも2人でも、ダメなことはダメということと、丁寧に話を聞いてあげることの両方が必要だと改めて思いました。
そして、今日ほど集中して、娘の言葉に耳を傾けたことは今までなかったなと反省しました。
3歳でも、よく聞いてあげれば、話したいことは十分分かるし、こちらが本気で理解しようとして聞こうとしていることは、子どもにもちゃんと伝わるんだなと実感しました。
こういうことをサボり続けると、「どうせ私の話は聞いてもらえない」となって、話してくれなくなっていくんだろうなと思いました。
親として、気づきの多い朝でした。