精子提供
「2人目妊活日記」シリーズVol.1
昨日までのエピソードからの問いかける系のシリーズをとても多くの方に見ていただき、その間に読者様も一気に5人から96人に増えました!!
いずれまたこのようなシリーズもお届けしますが、現在夫婦と娘で奮闘中の2人目妊活についてしばらくお届けしていきたいと思います。
初回からなかなかハードなタイトルになりましたが(笑)、非常に濃い内容となっていますのでぜひご覧ください!!
男性不妊
以前のシリーズでもお話させてもらいましたように、私たち夫婦は「男性不妊」という類の不妊によりクリニックに通っていました。
この男性不妊とはつまり、男性の精子に何らかの問題があり、自然妊娠が難しい状態のことです。
私たち、というか私の場合は、精液内の精子の数が少なく、奇形率も高く、動きも悪い…
つまり3拍子揃った重度の乏精子症という診断でした。
しかし、もともと少ない精子の中からさらに数少ない形も動きも良い精子くんを厳選してもらい、顕微授精にて妊娠に成功し、第一子となる娘を授かりました。
この話を詳しく知りたい方はここからご覧ください。
そんな私が…
そんな私が、です。
先日、2人目妊活の診察でクリニックに行った際に、先生から呼ばれ…
先生「ご主人にご相談があります」
私「なんでしょう」
先生「今、日本で生まれている男子の100人に1人が無精子症です」
無精子症とは…
精巣内で精子が作られず、不妊治療でも子どもを授かることができない不妊です。
(まれに妊娠可能な場合もあります)
先生「そこで、不妊で悩むカップルのために、ご主人の優秀な精子を提供していただくことはできませんでしょうか?」
私「…」
(先生、今なんと?)
(こちらは3拍子揃った重度の乏精子症ですけれども)
先生「自然妊娠かどうかではなく、妊娠・出産の履歴があることがなによりの証明です」
つまり、こういうことでした。
精液全体で見れば乏精子症でも、顕微授精により妊娠可能な精子が生成されていることが大切だそうです。
加えて、心身ともに健康であることや、感染症に感染していないことなど、もろもろ含めて、優秀な精子との判断になったそうです(*´▽`*)
どこまで伝わるかわかりませんが、これは、男として機能が悪いというレッテルを貼られていたような気持ちもどこかにあった私としては、本当に誇らしいことでした。
すぐにサインしたいところでしたが、念のため持ち帰り、喜んでくれた妻とも話し合って、本日の診察の際に、サインして精子提供をしてきました。
日本での精子提供について
国内には、不妊に悩む夫婦はたくさんいますが、男性不妊により残念ながら子どもを作ることが不可能な場合には養子か精子提供という選択になります。
- 養子はハードルが高い
- 女性が自分のおなかで育てて出産したい
という場合などに精子提供という選択になりますが、提供者が非常に少なく、闇提供なども行われているのが現状です。
しかし、私のように男性がドナーとなり、医療機関を通しての提供であれば、不妊に悩むご夫婦に安心して届けられます。
また、以下のような点も考慮されています。
- 双方に対して匿名でプライバシーは守られる
- 1人のドナーにつき1回の提供(妊娠の可否にかかわらず)
- 戸籍上は妊娠した女性の夫の子どもとなる
- 提供者への報酬は無し
もちろん、精子提供自体への賛否はあるとは思いますが、子どもができない夫婦の気持ちは痛いほどわかるので、望むご夫婦の力になれるなら嬉しい限りです。
先生「報酬は出せない決まりになっていますのでお礼の気持ちです」
とことでいただきました。
欧米などでは、子どもが生まれて初めて履いた靴を生涯大切にする習慣があり、それをモチーフにした贈り物です。
大切にしたいと思います。
ちなみにきれいに結ばれていた靴ひもは、
開封から10秒後には、
「くつ、はく!」
といって娘がほどきました(笑)