サッカーおやじの妊活&子育て奮闘記

男が家族のためにできること

バニシングツイン

「2人目妊活日記」シリーズVol.6

 

入院してやれる限りのことをやると決めた私たち夫婦。

ドタバタしながら、極力毎日娘を妻のところに連れて行きました。

 

退院

 

そして、1週間後、無事に退院することになりました。

退院は、ひとまず切迫流産の状態は抜け出したことを意味します。

ただ、今後も生活には十分注意しないといけないし、よく双子に安定期はないと言われるように、安心はできません。

 

退院前の診察で先生に言われていたことがあります。

 

「ちょっとふたりの大きさに違いがありますね。」

 

ふたりとも心拍は確認できたものの、片方はあまり育っていない様子でした。

 

更なる試練

 

入院を決めた時点で、どんなことでも受け入れると決めていました。

双子を授かったことも、切迫流産から抜け出せたことも、奇跡だと思います。

 

でもやっぱり、なんとかふたりとも無事に生まれてきてほしい。

 

ほとんど無理とわかっていながら心からそう願っていました。

 

妻とふたりで、性別ごとに名前をどうするか考えたりもしました。

無事に生まれてくるかわからない中でのその会話は、幸せでもあり辛くもありました。 

漢字は本当によくできていて、「幸」と「辛」は線一本の違いです。

まさに紙一重なんだなあと思います。

 

 

次の通院のとき、小さい方の子の心拍はもう確認できず、片方だけが順調に成長していました。

 

「幸」と「辛」のコントラストがひとつの子宮の中で起こっていました。

 

 

この世に生を受けられなかったこの子はどうなるかというと、手術で取り出すわけでも流れ出るわけでもありません。

 

このままおなかの中で吸収されてなくなっていきます。

 

バニシングツイン

 

というそうです。

とても悲しいネーミングですね。

 

生まれてくる子へ

 

無事に育ってくれてる方の子には、無事に生まれてきてくれたら将来絶対話そうと思っていることがあります。

 

 

おまえはもともと双子だったんだ。

おまえともうひとりの子はどっちも一生懸命生きようとした。

でも、赤ちゃんになってすぐ、ふたりともお母さんのおなかから流れ出てしまいそうになった。

お母さんはふたりとも産もうと頑張った。

お姉ちゃんも家族を思って大人になろうとしてくれた。

お父さんは家族の大切さをみんなから教わった。

でも、お父さんは「もしかしたらふたりに会えないかもしれないな」と思った。

そしたら、もうひとりの子が「大丈夫。ボクはまた今度でいいから、元気に育ってね。」っておまえに言った。

おなかから流れてしまいそうだったおまえは、その子の分まで頑張って生まれてきた。

だから今おまえはこうやって元気に生きてるんだよ。

その子はどうなったか?

いつもお母さんと一緒にいるよ。

 

 

 

どんな子になるか、今から楽しみです。

 

その前に、無事に出産できるように妻を支えていきたいと思います。

 

昨日ケンカしたけど!!!