娘の目の前で腹を刺す妻
「2人目妊活日記」シリーズVol.3
初めてのこと
2人目妊活の不妊治療は1人目のときに比べ比較的順調に進みました。
やはり、大体の流れを理解しているということから、心の準備ができるということが大きいと思います。
1人目のときはすべてが初めてのことで、何かが起こるたびに「この場合はどうしたらいいの?」と不安になっていました。
これは自然妊娠でも同じようなことが言えると思います。
出産までの過程や負担には大きな違いはありますが、何でも初めてというのは不安なものですよね。
でも、そういう意味では、「初めての2人目妊活」ということで、1人目のときとは違った難しさも感じました。
やはり、最大の違いは、
子育て+不妊治療
という状況だということです。
娘の前で…
例えば「自己注射」です。
排卵を誘発するために、毎日注射が必要な時期があります。
最低5日、妻の場合は10日間毎日打ち続けました(*´Д`)
病院で打ってもらうこともできますが、その都度追加で1,500円(院やクリニックにより違いがあるかもしれません)かかります。
毎日の通院と追加の費用を考えたときの選択肢として浮上するのが、
自己注射
です。
その名の通り、自分で自分のおなかに垂直にブスッとやります。
恐怖や多少の痛みも当然伴います。
これだけでも1人目のときは、なかなかの衝撃でしたが、これが2人目となると、
子どもの目の前で自分のおなかを針で刺す
ことになります。
妻は、極力娘に見せないようにしていましたが、私が仕事でいないときに毎日見せないように打つのはやはり困難です。
トイレでやればと思うかもしれませんが、注射器に入れる薬の準備をこぼさないように行うなど、両手とテーブルがないとできないので、 やはりリビングで打つことになります。
そこで、妻はどうせ見られるならと笑顔でこんな風に振る舞ったそうです。
「いっくよー!」
「痛った~!!」
これは私の勝手な分析なので、真意は聞いてみないとわかりませんが、娘に心配させないように、でも嘘をつかないように振る舞ったということだと思います。
痛くないと言えば嘘になり事実を歪んで伝えることになるし、恐怖や痛みをそのまま見せれば娘は怖がってしまう。
最高の解決策だと思います。
先日の精子提供の際に、クリニックの先生から言われました。
「子どもは親よりも賢い」
「言葉は話せなくても親の言葉や気持ちは理解している」
これは本当にそうなんだと思います。
子どもに正直に生きようと思います。