リモートレッスン
情報番組にて
先日、テレビの情報番組で、コロナ禍の影響を新たな方法で乗り切ろうとしている人たちが紹介されていました。
その中に、リモートレッスンというものがありました。
例えば絵画教室やパントマイム教室などで、リアルでできない中でしている工夫や、オンラインだからこそできる指導法などが紹介されていました。
私としては、サッカーの指導にも生かせないものかと思ってけっこう真剣に観ていました。
先生のアイデア
すると、めちゃめちゃ切れ味の鋭い教室がありました。
それは包丁研ぎ教室でした。
たしか、マンツーマンで1回4,000円。
仙人みたいなおじいさんが先生でした。
大丈夫かなと思いましたが、次の瞬間度肝を抜かれました。
リアル教室では、先生が一緒に包丁を握って、研ぎ石に対しての圧力のかけ具合いを教えていましたが、オンラインではそれができません。
では、「このぐらい押し付ける」というのがどのくらいなのか、どうやって生徒さんに伝えていたと思いますか?
正解は、計りを使うです。
天才的だと思いました。
包丁を研ぎ石に押し付ける力で、先生が料理用の計りを手で押し付けます。
そこで出た数字(1,500gぐらいだったと思いますが)を生徒さんに見せて、同じ圧力で押してみてとアドバイスします。
また、「角度は15度」など、その他の説明にも数字を用いた説明がされていました。
結果的に、テレビだからというのもあるかもしれませんが、生徒さんの包丁は見違えるように切れ味が良くなりました。
感銘
しかし、私がこの仙人に感銘を受けたのは、オンライン教室をやったことでも、数字を用いたことでもなく、ある程度の年齢に達し、おそらくある程度の成功も修めているであろう人が、自分のこれまでの経験にないことを積極的に取り入れて、さらなる成功を修めようとしている姿です。
ほんと素晴らしいと思いました。
もう自分というものは確立され切っているはずの年代で、自分のこれまでの成功の道で見たこともないものが目の前に現れときに、それを使ってみようとか、生かしてみようとか、何かのきっかけにしてみようと思えることはとてもすごいことだと思います。
私も、これから自分がどんなに成功を修めて、仮に仙人みたいな存在になったとしても、このように新しい時代や若い世代に学ぶ気持ちは忘れないようにしようと強く思いました。
なので、仙人は悪口ではなく誉め言葉です。
仙人さん、ありがとう!