J.Y.Parkに学ぶ育成術
Niziプロジェクト
病みつきになっている人も多いと思います。
かくいううちの妻も推しメンの特集の日を見逃したとギャーギャー言っています(笑)
ではなぜ無名の女の子たちにみんなが夢中になるのでしょうか?
コーチとしての視点も交えて考えてみました。
成長
ひとつは、成長していく過程だと思います。
これは、すでに有名なタレントや人気のあるスターでは味わえません。
夢見る普通の子たちが登りつめていく様子と、その過程での苦悩やつまずきがすべて物語になっているということだと思います。
では、ふたつめです。
重要なのはこちらです。
なぜ、成長するのか?
それは、J.Y.Parkかプロのプロデューサーだからでしょ。
そうなんでしょうけど、では何をもってプロなのか?
ダンスも歌も違う人が教えていて、J.Y.Parkはパフォーマンスを観てコメントするだけです。
じゃあ、歌やダンスのトレーナーが優秀だから育つのか?
それもあるかもしれませんが、やっぱりプロデューサーの力だと思います。
この答えはひとつではないと思いますし、私の考えが正しいかどうかはわかりません。
しかし、スポーツの指導者としても学ぶべき点として、1点に絞ってみたいと思います。
評価
J.Y.Parkから学ぶことは1点です。
明確に評価を伝えるです。
当たり前と思うかもしれませんが、指導者や親としての自分に当てはめてみます。
J.Y.Parkはパフォーマンスが終わると、コメントでの質的な評価だけでなく、順位やキューブというだれにでも分かる明確な方法で評価します。
そして、脱落の基準も「最下位を2回取ったら」と明確です。
なんでその順位なのか?が毎回コメントに込められているということだと思います。
評価される側にとって、一番困るのは、評価されているのかどうかがわからない、または、なぜ自分の評価が低いのかがわからない、ということだと思います。
例えば、サッカーの指導者なら、スタメンを決めます。
それはひとつの評価です。
では、
- なぜスタメンか?
- No.1プレーヤーなのか?
- ギリギリ当確だったのか?
- なぜスタメンでないのか?
- ギリギリで出られないのか?
- 程遠いのか?
- だれとなにがどのくらい差があるのか?
そこまで評価して伝えていますか?
私はこれまで、そんなことは選手が自分で考えることだし、細かく伝えるべきことではないと思っていました。
しかし、Niziプロジェクトを見ていて、ときには数字を用いて明確に評価を伝えることで、それを受け入れて変化できるか、納得できないならそれを覆すようなプレーが見せられるか、といった新たな挑戦を引き出すことができると気づきました。
これは、評価を伝えずに、自分で考えさせているときには生まれないものだと思います。
これからは、ときには順位を付け、ときには公平で公正だからこそ不平等に扱い、客観的な現状を把握させることで、子どもたちの成長を促していきたいと思います。