サッカーおやじの妊活&子育て奮闘記

男が家族のためにできること

子どもの習い事にお金を払うということ

2日間、コーチと親の両方の視点を持って、保護者がどうあるべきか的なことを綴ってきましたが、書いているうちに整理されたことがあるので、新鮮なうちにまとめておきたいと思います。

 

 

 

ある番組で

 

先日、newspicksというソーシャルメディアのTHE UPDATEという番組の中で、オンラインサロンについての議論がありました。

その中で、

 

「お金を払って入会しているのに、文句を言う人はおかしい」

 

という話がありました。

 

聞いた瞬間は、お金を払っているから口を出す権利があるという主張は真っ当なのではないかと思いました。

 

しかし、話の続きをまとめると、

 

サービスする側には考えがあってやっている。

そこに賛同してお金を払うんだから、賛同できないならやめればいいだけのこと。

 

という論理でした。

 

なるほど。

 

一度始めたら簡単にやめない? 

 

日本には、一度始めたことは最後まで続ける、簡単にやめないという美学があります。

これ自体は、素晴らしい考えだと思いますし、今大人である多くの方々はそれによる成功体験もしてきていることと思います。

 

しかし、一方で、一度始めたらやめられないという考え方に縛られて、選択肢を狭めてしまったり、お金払っているんだからという傲慢な主張につながったりしてしまっているとも言えるのではないかとも思います。

 

例えば、学校、習い事などです。

大前提として、私自身も簡単にやめてしまったり、ころころチームを変えたりすることは良くないことだと思っています。

入団を希望する子どもたちでも、移籍を繰り返しているような子は、「要注意だな」とか「なにか問題があったんだろうな」とどうしても思ってしまいます。

 

だからこそ、保護者がチームに求める考え方があるのであれば入団前にしっかり確認すべきですし、それ以外の理由で入団するのであれば、指導方針についてはチームに従いコーチにも子どもにも口は出さないことが鉄則です。

 

しかし、本来の目的が達成されない状況になり、ただやめないことが目的になってしまっては本末転倒です。

習い事でも学校でも仕事でも、やめるという選択肢もあることは忘れてはならないと思います。

 

だれからだれに? 

 

その上で、です。

 

親が子どもの教育にお金をかけるとはどういうことでしょうか?

 

学費にしろ、サッカーの会費にしろ、ピアノの月謝にしろです。

 

親がチームに払っているのでしょうか?

 

物理的にはそうです。

だから勘違いしてしまいがちですが、本質的には、

 

子どもがチームに払っている

 

と考えることはできないでしょうか?

サービスを受けるのは子どもです。

サッカーがうまくなるのも、ピアノを弾けるようになるのも、学力が上がるのも、進学するのもすべて子どもです。

そのサービスを受けるために、お金を払うのです。

 

ただ、

 

まだ自分でお金を稼ぐことができないから、親というオーナーが代わりに支払っているだけ

 

なのです。

 

私はそのように解釈しています。

なので、親が親として、子どもを教育することはあっても、サッカーのチームでのことについてあれこれ言ったり、ましてやチームやコーチに直接口を出すのはお門違いということになると考えています。

 

それでも、本来の目的が達成されないと親が感じる場合には、子どもと相談の上、お金を払うことをやめてチームを去るのが正しい選択となることもあるでしょう。

 

私自身は親として、

 

金は出しても口出すな

 

と自分に言い聞かせて肝に命じています。

そうでないと、子どもはいつまで経っても親の枠の中から出ることができず、自分で何も判断することができない子どもになってしまうことが想像できるからです。

 

親の私とは、育つ環境も時代も違います。

私には想像できないことをきっと子どもはたくさん感じているはずです。

 

親のお金を使って子どもがどう育つかは、子ども自身が決められるような関わりをしていきたいと思います。

 

素晴らしい本です。

ビシビシと心に響く言葉が満載です。