失敗させること
子どもたちは緩んでいる
チームの子どもたちでも我が子でも、いろんな失敗があると思います。
寝坊したり、約束を忘れていたり、嘘をついてしまったり。
そんなとき、大人としてどう関わればよいでしょうか。
先日、遅刻への対処法を考えてみました。
今日は、1歩進んで、この時期にぴったりなことを考えてみます。
目を覚ませ!
若干の地域差はあるでしょうが、今多くのチームが活動を再開し始めていることと思います。
毎日活動したり、日数制限してオンラインミーティングなどと併用したり。
そして、多くのチームでこんな現象が起こってないでしょうか。
「子どもたちの気が緩んでいる」
久しぶりだから、ゆっくりしていた時間が長かったから、毎日のトレーニングじゃないから。
さまざまな理由で、「こんな感じじゃなかったのに…」と思うようなことがあるのではないでしょうか。
- 雰囲気が緩い
- 来るのが遅い
- オンラインミーティングでの積極性がない
など。
そんなとき、指導者や親としてどう接しますか?
「おい、集中しろ!」
「やる気出せ!」
「まじめにやれ!」
それで子どもが奮起するなら簡単なことです。
でも、ずっといつもの生活から離れていたことで、チームメイトに会えてつい嬉しくておしゃべりしてしまったり、逆に他の楽しみを見つけてちょっとサッカーから気持ちが離れてしまっていたり。
高校生ぐらいまでは、よくあることではないでしょうか。
あえて失敗させる
では、どうすれば、子どもはハッとして、
「このままじゃだめだ」
「もう一回気持ちを入れ替えてがんばろう」
と思ってくれるのでしょうか?
ひとつ、先日、私が使った方法をご紹介します。
私たちのチームは、まだ毎日の活動はできておらず、オンラインミーティングと併用してトレーニングをしています。
1回目のオンラインミーティングの際に、2回目と3回目の予定を口頭のみで伝えておきました。
そして、2回目のオンラインミーティングのあとには3回目の予定は言いませんでした。
すると3回目、数名がミーティングのことを完全に忘れていたのです。
無理もないと思いますが、実際に多くの子たちは忘れずに参加しているため、言い訳はできません。
忘れずに参加していた子たちから連絡してもらい、忘れていた子たちは遅れて参加してきて、みんな青い顔をしていました。
そして、いつも以上に集中してミーティングに参加し、今後の予定を発表すると、一生懸命メモしていました。
たぶん次回はみんな忘れずに参加してくれると思います(笑)
全員が忘れずに遅れずに参加することが目的ならば、2回目のミーティングの際や3回目の前日などにこまめに案内することや、お互いに確認しあわせるルールを作ることなどが正解かもしれません。
しかし、「子どもたちに自分の緩みに気づかせてもう一度やる気を出させること」や「ほんとに大切なときに失敗させないこと」などが目的だとすると、今の時期ってこういう失敗をさせる絶好のチャンスだと思います。
子どもたちは失敗から学んでくれますし、失敗できるときにさせておいたほうがいいはずです。
子どものうちから、失敗しないように厳しくしつけたり、なんでもやってあげたりすると、大人の手を離れてそういう縛りが無くなったあとに、取り返しのつかない失敗をしてしまうかもしれません。
わざと失敗させるのは、その瞬間はちょっと自分の意地悪さがイヤになりますが、子どもの成長のためなら大したことはない!!
ということで、子どもの成長のために失敗を用意すると言うお話でした。
きっとトレーニングも一緒ですね。