トシ、サッカー好きか?
目標は公式戦!?
日本では、小学生から大学生までどの年代でも、部活でもクラブでも、勝敗により全国大会に繋がったりリーグ戦の昇降格があったりします。
当たり前のことかもしれませんが、公式戦の勝ち負けを争うことがすべてのモチベーションになっています。
しかし、世界を見ると、育成年代ではそうではないほうが普通です。
練習試合を繰り返したり、昇降格がないリーグ戦を戦ったりしています。
日本ではそんなふうになることはないと思っていましたが、今、各種スポーツの大会が軒並み中止や延期になり、甲子園などの「この大会を目指してきた」みたいなものがなくなって路頭に迷う選手や指導者が続出しています。
そこでふと思いました。
このまま育成年代の全国大会や昇降格のリーグなどがすべて無くなったらどうなるだろう。
サッカーなら、選手権や総体、Jユースカップ、クラブユース、プレミアリーグなどです。
私はこれまで、世界に近づく方向に行けばいいと思っていました。
でも、いざ現実味を帯びてくると、です。
指導者や保護者の方、みなさんも自分の担当するチームや子どものチームに当てはめてみてください。
全国大会やリーグ戦の昇降格のない世界…自分自身は納得できても、子どもたちや保護者の方を納得させるのは、かなり難しいなと思いました。
これまで、多くのチームがそうだったでしょうが、私の担当するチームでも、大会の結果をモチベーションに子どもたちにハッパをかけたり、様々な準備をしたりしてきました。
しかし、もし日本からすべての公式戦がなくなったら、大人も子どももどこにモチベーションを向ければいいのでしょうか。
本当に目指すべきもの
仮に、今年のすべての公式戦が無くなったとしたら、今年トレーニングをする意味はないのでしょうか?
私はそうは思いません!!
本来のサッカーの楽しみは、
- ゴールを決めたい
- 自分の思い通りにボールを扱えるようになりたい
- 狙い通りの戦術を実行できるようになりたい
- 試合に勝ちたい
- プロになりたい
- 仲間と協力して何かしたい
- モテたい
- ボールを蹴りたい
- 汗をかきたい
など、公式戦の結果以外にもたくさんあって、本当に本当の本質的な目的は、今羅列したようなことの中にあるのではないでしょうか。
みんなが特定の大会に名誉を付け、メディアで取り上げ、進路の道具にし、過去の栄光にしてきたことで薄まってしまっているだけで、本当にサッカーをしている理由って、大会の名誉のためなんでしたっけ?
そこを改めて考えさせられるし、チームの子たちにも勇気を持って問いかけてみようと思います。
「みんなはなんのためにサッカーをしてる?」
どんな答えが返ってくるか楽しみです。