9月から年度が始まったらサッカー界はどうなるのか?②
今日は9月入学になったときの育成年代の公式戦のスケジュールについて考えてみます。
夏の大会はどうなる?
中学生年代、高校生年代ともに、夏と冬に大きな大会があり、春と秋にはその予選、合間でリーグ戦と新人戦というハードスケジュールとなっています。
一方、早めに負けてしまうチームやリーグ戦に参加できるような選手層とスタッフのいないチームは、試合数がとても少ないという状況です。
9月入学になると、総体や中体連、クラブユースなどの夏の大会はどうなるのかという疑問があります。
私の意見は、形を変えるです。
ここ数年、夏は暑すぎて、試合になっていないと思っていました。
高校総体もU-18のクラブユースも、暑熱対策として35分ハーフ、さらに昨年は、ハーフタイム以外にその日の気温や湿度に応じてクーリングブレイクと飲水タイムを設けていました。
そうすると、10分ぐらいでゲームが途切れてしまい、流れも何もないという印象でした。
せっかく得点できそうな流れでもブレイクで途切れてしまい、そこで修正されてしまったり、時間が足りなかったりという感じでした。
もちろん、そのときどきの状況やルールに合わせて対応していくべきでしょうが、このような試合は、Jリーグや国際大会ではあり得ないので、サッカーの試合と言えないんじゃないかと思います。
いっそのこと、これを機に真夏の大会を失くすべきだと思います。
大会方式案
だからといって、総体やクラブユースは必要ないと言っているわけではないです。
もともと高体連で言えば、夏の総体と冬の選手権がメインでした。
当時は、今ほど暑くもなく、試合数も多すぎることはなかったです。
そこにリーグ戦文化が浸透してきて、現在のような状況になりました。
それは素晴らしいことだと思いますので、リーグ戦をメインとするのであれば、全国まで続くトーナメント方式は形を変えていく必要があります。
例えば、選手権はこんな感じでどうでしょう?
プレミアリーグ所属チームは予選免除。
予選は都道府県でなく9地域にして、プリンスリーグのチームは地域予選から出場、県リーグ所属チームやリーグ戦不参加チームで県予選を行い、県を勝ち抜いたチームとプリンスのチームで地域予選。
関東10、関西8など、出場枠を決める。
総体は、全国大会でなく、都道府県や地域までとする。
新人戦は、希望チームのみの出場とし、その結果が総体や選手権予選のシードなどに繋がらない。
いかがでしょうか?
中学生は、選手権を高円宮杯に、総体をクラブユースや全中に置き換えて考えれば当てはまります。
U-18のクラブチームはチーム数が少ないので問題ないです。
時期の案
選手権や高円宮杯など、現在冬に行われている大会を5~6月に行い、そこですべてのシーズンを終えてサッカーも夏休みに入る。
全国大会に出られなかったチームだけで、同じ時期に新人戦を行う。
9月から新学年とともに活動再開し、10月からリーグ戦、冬休みと春休みで総体、春休み明けから選手権予選を行う。
どうでしょうか?
ポイントは、大会の規模や重要度に傾斜をつけることです。
リーグ戦や選手権はメインで考え、総体や新人戦は、全国に出られないチームや強豪校のサブの選手のための大会になれば、多くの選手に公式戦の機会が与えられ、鍛える時期、試合の時期、休む時期と、目的を持って活動できると思います。
偉い人、参考にしてみてもらえませんでしょうか(笑)