冷やす?温める?
昨日はプレー中の怪我について綴りました。
今日は、怪我したあとの対処法や予防について考えてみたいと思います。
プレーできたら
打撲や軽度な捻挫で、多少の痛みはあるものの、プレーしながら治していきたい。
そんなときのケアについて、考えていきます。
昨日ご紹介したアイシングは必須です。
炎症を抑えるために、プレー直後はもちろん風呂上りにも20分のアイシングをしましょう。
また、プレーできるレベルの怪我でも、受傷から3日間は湯舟につかるのは避けましょう。
せっかくアイシングで炎症を抑えたのに、また体温が上昇して熱を持ってしまうからです。
では、温めるのはどんなときでしょうか?
温めるのはなぜ?
アイシングとは逆に、患部を温めると当然血行が良くなります。
怪我をしているときに温めることは基本的にはありませんが、例外もあります。
それは、プレー前です。
怪我をしているが、 プレーできるレベルの怪我の場合、プレー前に温めることは効果的です。
それは、ウォーミングアップと同じ効果があるからです。
プレー中は当然、筋肉が温まっていてこそパフォーマンスを発揮できます。
そのため、患部を温めてからプレーすることで、無理なく動ける可能性は高まります。
ただ、悪化するリスクもあるので、小学生はやめておきましょう。
もうひとつ、温める場合があります。
それは疲労回復のためです。
疲労回復
これは、患部というより、怪我する前のケアという位置づけになります。
お風呂に入って、慢性的な疲れを取る
これはスポーツ少年に限らず、大人でもよくやることですよね。
ここに、もうひと工夫加えてみましょう。
それは、交代浴です。
温かいお風呂と水風呂に交互に入る方法です。
個人差はあるでしょうが、42℃ぐらいのお湯に5分、水風呂に1~2分これを3~5回繰り返すと、全身がスッキリして疲労が取れやすくなります。
ベストなのは、水風呂のある銭湯などに行き、全身の交代浴をすることです。
自宅であれば、いくつかの方法があります。
大きなポリバケツ
人が入れるサイズのポリバケツを用意して浴室の風呂の洗い場で冷水を入れます。
湯舟にはいつも通りお湯を入れれば、自宅で交代浴ができます。
シャワーを使う
そこまでの準備は面倒だ!
という場合には、水風呂の代わりに冷水シャワーで全身を浴びます。
湯舟に浸かることと交互に行えば、簡単に交代浴ができます。
部分的に行う
脚だけなど、部分的に疲労を取りたい場合には、洗面器や家庭用のバケツでも可能です。
そして、これは過酷なポイントですが、個人的にオススメなのは、
最後は水でシメるです。
かなりマッチョな方法ですが、繰り返し温めているので、身体の内側は十分温まっています。
最後は表面の温度を下げることで、内側では血がめぐり温かい状態が保てます。
特に、激しいトレーニングが続く高校生や、慢性的な疲労がたまっている親御さんにオススメです。
目的を確認して間違えないように!
冷やすことと、温めることは、似たような効果があるような気がしますが、当然効果は真逆です。
患部の炎症を抑える、ウォーミングアップ、疲労回復とそれぞれの目的に合わせて、冷やすことと温めることを使い分けましょう!