サッカー少年たちへ(中学生編2)
昨日は中学生の心について考えました。
中学生のサッカー
今日はサッカーのことを綴りますが、あくまでも信頼関係が前提です。
心と身体が不安定なことを受け入れて見守ってあげましょう。
そして、身体の不安定さという意味では、みなさん一度は聞いたことがあると思います。
クラムジー
これが中学生のいずれかの時期に訪れます。
特に、身長が急激に伸びる子はより実感しやすいと思いますが、2つの注意すべき点があります。
1つは怪我のリスク、もう1つはパフォーマンスの低下です。
1つずつ見ていきましょう。
中学生の怪我
中学生のスポーツで多いのは、オスグッド・シュラッター症候群を始めとする膝の障害です。
これは、付き合いながらやるしかないと思われがちですが、私は違うと思います。
外傷でなく障害ということは、慢性的な疲労と言えます。
つまりやり過ぎです。
膝が痛くなる=やり過ぎだから休めというサインと考えるべきだと思います。
本当にアスリートを目指すなら、中学生のうちは、週2日は完全休養が必要です。
今のような時期も同じだと思います。
チームの練習ができない中でトレーニングを自分で続けるのはいいことだと思いますが、毎日やるべきではないです。
特に、自主トレでは、同じ動きを繰り返すようなことが多くなりがちなので、身体の一部分に負担がかかってしまいます。
自主トレで怪我しては元も子もないですよね。
中学生は下手になる?
クラムジーの恐ろしい特徴です。
身長が急激に伸びると、今までできていた動きがぎこちなくなったり、ボールを上手く蹴れなくなったりします。
足が遅くなることもあるかもしれません。
一時的に下手になるということです。
でもこれはしょうがないことで、バットやラケットの長さが変わるのと同じです。
日々少しずつ長くなるバットで毎日芯を捉えるのは、どんなにセンスがあっても難しいでしょう。
なので、新しい技術を身に付けるよりもシンプルな練習がいいと思います。
じっくりと感覚を確かめながら対面でパスしたり、試合中をイメージしたステップワークをゆっくり丁寧に確認したり。
フィジカル的には、ダッシュや筋トレよりも長い距離を走るなど。
大切なこと
そして、もうひとつ、これは私の経験からなので、正確なデータではありませんが、中学生において、
- 練習時間の長いチームは総じて背が低い
- 怪我や勉強を理由に長期的にプレーを休んだ子は一気に背が伸びる
間違いないと思います。
つまり、アスリートを目指すなら、中学生のうちに休みすぎなぐらい休め!
ということです。
サッカーが上手くなる時期は他にもあるけど、身体を大きく強くする基盤を作るのは、この時期がラストチャンスです。
大切な栄養を思いっきり成長のために使いましょう!
そして、成長した心と身体を使って、いよいよ高校生で勝負です!