個性を伸ばす!
今日はサッカーを例に家庭での子育てでも生かせる私なりの個性の伸ばし方を綴ります。
いい選手とは?
「あの子いい選手だね」
年代に限らず、サッカーの現場でよく聞く言葉です。
では、その言葉を具体的に人にわかるように説明できるでしょうか。
私はつい最近までそれができなかったので、めちゃくちゃ意識して、最近やっとできるようになってきました。
もちろん、人によって好みがあるでしょうし、どんな選手が評価されるかはチームによっても違うので、一概には言えません。
私の答えは2つあります。
そのうちの1つがさまざまな場面での教育や、大人の世界でも生き残っていく術に応用できると思います。
それは、特長です。
自分の持っている特長を理解し、ピッチで発揮できる選手
がいい選手だと思います。
例えば、細かい動きは苦手でゴール前でドリブルやシュートをすることは得意じゃないけれど、賢くて守備がうまくヘディングやキックが得意、性格的には真面目で味方に的確な指示を出せる。
両親の身長は高い。
そんな子がいたとします。
その子が、
「おれはメッシみたいになりたい!」
と言って、FWばかりやりたがっていたとするとどうでしょう。
メッシみたいになりたいと思うことは否定すべきではないかもしれませんが、いい選手とは言えないかなと思います。
この子が、
「おれはセンターバックで勝負するんだ!」
と言って、練習で積極的に守備側に入ったり、自主トレでヘディングやロングキックをやるような子なら、とてもいい選手と言えるのではないかと思います。
ポジションに優劣はなく、サッカーはさまざまな選手が輝ける競技なので、自分はサッカーという競技で、どんなプレーなら人に負けないのか、どんな能力を元々持っているのかを考えられることがとても大切だと思います。
子育てにおいては?
このことは、子育てにおいても同じだと思います。
自分の持っている特長を理解し、社会の中で発揮できる人材
それなら、どんな子にも目指せるのではないでしょうか?
例えば、勉強が苦手という子は多いと思いますが、本当にすべての教科が苦手な子はほとんどいないのではないでしょうか。
数学や物理は苦手だけれど、国語はいつも点数が取れるし、日本史はけっこう好き。
そんな子に
「数学と理科の点数が悪いな、ちゃんと勉強してないだろ!」
というから勉強が嫌いになるだけで、
「国語が得意なんだね。国語だけはクラストップを目指そう!」
「2学期は世界史か。日本史と同じように、歴史ってすごくおもしろいから一緒にやろう!」
と言ってあげれば、結果的に得意教科の点数が上がり、その意欲は苦手教科にも反映される可能性も十分あると思います。
完璧な人なんていないんです。
苦手の克服より、得意を伸ばしましょう!
普段の生活の中でも
日常生活でも、片付けは苦手だけど、ご飯はいつも残さず食べるし、朝は時間通りに起きて支度できる、など、それぞれで得意なことは必ずあるはずです。
親やコーチの立場だと、どうしても欠点が目についてしまいますが、それぞれの子のいいところを探して誉めてあげることが重要だと思います。
それにより、本人も自分の得意を自覚しどんなところを伸ばしていこうかと考えることが、サッカーの上達にも、成績アップにも、職業の選択にも繋がっていくのではないかと思います。