サッカーおやじの妊活&子育て奮闘記

男が家族のためにできること

子どものサッカーの戦術のはなし

今日は、小学生のサッカーについて、もう少し入り込んでいきたいと思います。

 

 

子どものサッカーと大人のサッカーはどう違うのか?

 

これまで、メンタル面や身体の成長について考えてきました。

 

では、実際のピッチでは大人のサッカーと子どものサッカーの違いは何なんでしょうか?

 

答えは1つじゃないと思いますし、人によっても違うと思います。

 

私の考えでは、子どもから大人になるにつれて、より専門的なプレーになっていくということだと思っています。

 

例えば、サイドハーフの選手。

 

ひと口に、SHと言っても、様々な役割やタイプがあります。

  • タッチライン際に張って、ドリブル突破からクロスやフィニッシュに向かう(右利きの右SH、右利きの左SH、左利きの右SH、左利きの左SH)
  • 内側に入ってボールを受け、スルーパスやコンビネーションでの突破を図る(同様に左右4タイプ)
  • プレッシングで1stDFになり、ボールを奪う、または相手のプレーを限定する
  • 中盤や自陣でSBやボランチと連携して相手の侵入を防ぐ、またはゴールを守る

 

ざっと思いつくだけでも、こんな感じでしょうか?

これがさらに、チームの戦術やフォーメーションによって異なり、同様に各ポジションに必要な要素がある。

 

そう考えると、子どものうちに、「この子の適正はこのポジションで、こんなタイプの選手だ!」と決めることはできるでしょうか?

 

私は、どんなに優秀な指導者でもかなり難しいと思います。

 

決めつけることで、その子のまだ見えない可能性を潰してしまう可能性の方が高いと思います。

 

例えば、SHの例で言えば、1つ目のサイドでの突破ならチームによってはSBで活きるかもしれません。

2つ目の内側でのプレーがとても得意な選手なら、トップ下、FW、ボランチなどのポジションが適正という可能性もあります。

また、実は後々身長がグンと伸びて、やってみたらCBやGKで輝く選手かもしれません。

 

つまり、子どものうちに様々なポジションで様々な役割を経験しておくことが将来の財産となると思います。

 

逆に、大人になれば、「自分はこのポジションのこういうタイプの選手」という専門性が明確で、それがどのクラブなら活きるか、どのレベルで必要とされているか、という視点になってくると思います。

 

8人制サッカー

 

以上のように考えたときに、大人が、小学生で試合に勝つことを最優先に考えて、トレーニングや試合を繰り返すことが、どれだけ子どもの可能性を潰すかを理解していただけるかと思います。

 

8人制への移行も、当初は反対意見もたくさんありましたし、今でも反対の人も多いと思います。

 

しかし、私はとてもいいと思います。

 

理由は、11人制でいう3~4つのポジションの役割がそれぞれに求められるからです。

 

先ほどのSHの例で言えば、最初に挙げた4つの役割は11人制の話で、8人制のSHなら、フォーメーションによって、ボランチ、SB、トップ下、FWの役割が求められることになります。

 

必要なことをしっかりトレーニングしていれば、11人制になったときにそれらのポジションでプレーできる可能性も高いでしょう。

 

そんな選手を育てようと思ったら、やることが多くて全国大会を目指しているヒマはない!って感じになると思います。

 

そして、そんな風に丁寧に育成していれば、自然と試合結果も付いてくると思います。

 

その結果、全国大会に出れたら素晴らしいですね。