サッカーおやじの妊活&子育て奮闘記

男が家族のためにできること

日本人とスペイン人の決定的な違い

「日本人とスペイン人は身体の大きさや身体能力が似通っているからスペインみたいなサッカーをすれば世界で通用する!」

 

近年、よく言われていることですが、私は実際にスペインに行ってみて、

 

「その考え方では絶対に世界では戦えない」

 

と感じました。

 

教育にも通じることなので、綴ってみたいと思います。


 

  

 

スペインの街中で体感した2つの衝撃

 

数年前、サッカーの勉強でスペインのバルセロナに行きました。

旅行気分で地下鉄に乗り、ホテルの最寄り駅で階段を上っていました。

 

私の友人の1人は両手にスーツケースを持っていました。

 

すると、

 

階段の後ろから3~4人の男たちが近づいてきて、スーツケースを奪おうとしました。

 

なんとか奪われずに、男たちは逃げていきましたが、旅行気分でいた私たちは一気に眠気が覚めたような感覚になりました。

 

 

もう1つも地下鉄でした。

 

切符の買い方が分からず困っていると、ヒスパニック系の若い男が笑顔で近づいてきて、助けてくれました。

 

切符を買い終えると、彼は気さくに「良かったね」とハイタッチをしてくれました。

そのままハグして別れました。

 

無事に地下鉄に乗り、目的地に着きました。

人が多かったので、警戒心の強くなっている私は、リュックをお腹側に持ち、スリに遇わないように気をつけていました。

 

ふと、写真を撮ろうと携帯を出そうとすると、ポケットにもリュックにもありません。

 

ホテルに帰ってもなかったので、一日の中で考えられるのは、あの優しかったヒスパニック系の兄ちゃんしかいません。

おそらく、ハグしたときにポケットから取られたんだと思います。

 

生きるために

 

この2つの出来事から私が学んだのは、

この国では、生きるために日常が駆け引きだ

ということです。

 

スーツケースを両手に持って階段を上っていれば、奪うチャンスだと思う。

 

困っている人がいれば、助けることで警戒心を解くことができる。

 

日本人では考えないレベルで、日常から人を観察し、出し抜くことを考えている人がたくさんいます。

 

そんな日常を生き抜いてきた相手と同じピッチに立って、ボールやゴールを奪い合うことはどんなに難しいことかと感じました。

 

また、教育においても、人を信じることや、人に親切にすることなど、日本では当たり前のことが全く通用しない世界があるということも、子どもたちには教えていかなければならないのではないかとも感じました。

 

ただ、そんな環境の中だからこそ、信頼できる人を見つけることの大切さも感じられるだろうし、信頼し会えたときの絆はより強いものになるのではないかとも思います。