レジ袋有料化を受けて
有料化になって3日目
7月1日より、レジ袋が有料化されましたね。
それぞれ、これまでのコンビニ袋を使い回したり、エコバッグを用意したり、手で運んだり、いろいろと対策をしていることと思います。
今日の夕方、コンビニでこんな光景を目にしました。
まだ有料化になれていないうちはあるあるかもしれません。
私の前に並んでいた40代ぐらいの仕事帰りっぽい男性が、チンして食べられるおかず的なやつを5,6個と飲み物やらツマミやらを買っていました。
一人暮らしで仲間と軽く一杯やるか、数日分のストックか、という感じでした。
しかし、店員さんの「レジ袋有料ですが、どうなさいますか?」という言葉を聞いて、ハッとしていました。
どうやら、完全に有料化のことを忘れてしまっていたようです。
手ぶらでした。
さて、みなさんならどうしますか?
そして、この人はどうしたでしょうか?
ちなみに、後ろには私、その後ろにも2,3人並んでいました。
節約?
その人は、ハッと気づいてすぐに、「袋取ってきます」と言って車に戻りました。
支払いまで終わっていたようで、商品だけが置き去りにされました。
会計の順番は私に回ってきました。
私の会計が終わる頃、その人は車にから戻ってきましたが、後ろには人が並んでいるので、その人はエコバッグ片手に列の最後尾に並びました。
私はここで店を出ましたが、このとき感じたことがあります。
この人は、ビニール袋に入った出来合いのおかずを買うぐらいなので、環境問題のためにレジ袋を回避したとは思えません。
おそらく、節約のために車に戻ったと思われます。
しかし、結果的には、車に戻って列に並び直すという5分ぐらいの時間をドブに捨てました。
同時に、店員さんや私を含むお客さん数名に対してちょっと恥ずかしい思いもしました。
ここで節約したのはレジ袋1枚の3円です。
これは、節約と言えるでしょうか?
たかが3円でも積もり積もれば、と考えがちですが、失った5分とメンタル的なマイナスの方が、仮に積もり積もるとすれば、損失です。
もう少し噛み砕きます。
仮にこの人の月給が30万円ちょいだとします。
わかりやすく日給16,000円とすると、8時間労働なら、時給2,000円。
つまり、この人の5分には200円ぐらいの価値があるということです。
仕事中じゃなくても、仕事中のパフォーマンスを高めるために残りの16時間があるとすれば、同じことです。
つまりこの人は、3円の節約のために200円分の自分の時間を削ったことになります。
恥ずかしいというストレスを考えればもっとです。
こういう、節約と称した時間の浪費やストレスの蓄積が、睡眠不足や仕事のパフォーマンス低下に繋がり、本来できたはずの昇給を逃すかもしれません。
考え方は人それぞれでしょうが、節約は自分の心と身体を消耗しないように行わなければ、無意味どころかかえってマイナスだと思った今日の夕暮れでした。